人はなぜ右側通行なのか

ジョギングは都市部を中心に相変わらず流行しているが、車道を走る人がかなり多い。
しかも車道左側を走るので車両からしてみたら危険極まりない。
彼らジョガーにしてみれば、確かに正面から車が向かってくることに恐怖感を覚えるのかもしれないが、(特に歩道のない道路で)左側を歩くことがなぜ危険かという理由がわかっていないのではないだろうか?

なぜ歩行者は右側通行なのか?理由は法律で決められているから…ではなく、もっと簡単な話である。

車両が左通行である以上、相対方向する側を歩いたほうが(人は)安全だから。

人は基本徒歩か走って移動なので縦方向の移動速度はそこまで速くないのだが、横方向の移動速度(正確には移動率)は実は最速である。
車のほうが速いという人もいるだろうけど、横に3m動くためにどれだけ縦方向に移動しなくてはならないか?という移動率を考えると1~2秒でその場で横移動を完了する人が最速というわけである。

正面から車が向かってくるときに、ぶつかるように横移動する人はいないだろう。
しかし、左側歩行の際に横移動するときに、車両のように後方確認してから移動する歩行者がどれだけいるというのか?

最近のハイブリッド車の静粛性はたいしたもので、ヘッドホン装着して歩く(走る)人にハイブリッド車の接近は絶対にわからない。

故に歩行者自身が事故を回避できる(自分から車に飛び込まない)率の高い右側通行が安全というわけである。

ちなみに、自転車はなぜ左側(正確には車道左端に近いところ)通行か?
これは更に簡単な話で、自転車は速度の遅い車両だから。
(車両の追い越しは日本では右側からと限られている)

それ以上の理由も必要ないような気がするがどうだろうか?