弁護士は正義を語らない

記事のタイトルでは日本が極悪非道なことをやったような印象を受けるが…本文をよく読んでいくと表題のような問題ではない。

headlines.yahoo.co.jp

離婚した日本人妻が生後間もない子供を連れて帰国した。
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母親はその後自殺、祖母が孫を引き取り未成年後見人となっている。
(記事からは読み取れないが、この時父親の所在・連絡先は不明だったのでは?)
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12歳になる娘を返せと米国人が主張。
娘の自殺の一因にもなった男の主張に祖母は拒否
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日本で訴訟を起こす。
という流れだ。

なお、娘は、父であるトーランドさんとの面会を拒んでいるという。

そりゃそうだ。
娘の立場にしてみれば、友人や生活環境を捨てて日本語が使えると言っても「ガイジン」だらけの国に単身で移住を決めると思うか?遺伝上の父親が今さら親権を主張しても、娘は拒否するだろうな。

ましてや、父親はすでに再婚しており法律上の母親(となる女性)は赤の他人である。
この状況で米国へ子供を連れ去っても不幸になることは間違いない。

別れたとき生後9カ月だった13歳の娘が、実の父親に会うことを拒否することのほうが、むしろ不自然だ。子どもは本来、親と暮らすべき存在だ。

弁護士にとっては自分の名声を高める裁判として張り切るのか?故にさらっと非常識な発言をするんだろうなと思えてくる。

弁護士という仕事は法律の事でメシを食っていいという資格であって、紛争の当事者にとって幸せな結末になることを願う職業ではない。金を払った人物(依頼人)の正義を一方的に主張する商売なのである。
自分自身の体験上、法律すら知らない弁護士も多数いる。

弁護士のバッジは権力の象徴でも正義の象徴でもなく、単に資格証でしかない。