来年度の防衛概算要求の概要公開

2015年の防衛概算要求の概要が公開。

我が国の防衛と予算-平成27年度概算要求の概要-(PDF:4.3MB) 
http://www.mod.go.jp/j/yosan/2015/gaisan.pdf 

 これによると、P-1を20機・F-35Aを6機調達(配備はまだ先だろうけど)とある。

この他、那覇の第83航空隊は築城から304飛行隊が移動するため、第9航空団に改称、さらにC-130H×1機をKC-130化する等かなり興味深い内容。

さらに、海自がSH-60Kに変わる新型哨戒ヘリの開発や7700トン型イージス護衛艦(あたごクラス)1~2隻建造を予算に盛り込んできた。(ドック入りなど運用の事を考えるとこれは当然か)

また、艦載型無人航空機の運用調査ってあるけど、これはどう見ても昨年米軍が初飛行させたMQ-8Cファイアスカウトの導入調査だな。

で、陸自では水陸両用作戦関連部隊等の整備として、水陸両用車部隊・佐賀空港オスプレイ基地化(米軍ではなく陸自の)、水陸起動団創設(中央即応集団直轄?)、奄美の南西警備部隊(第8師団隷下?)の配置が、UH-1後継ヘリ開発(ただし国内ではなく海外共同開発としてコスト削減を狙っている)あたりが目玉かと。

このほか、過去に運行実績のあるナッチャンRera/Workd…だと思うけど民間フェリー利用の調査予算等々。

これを軍備増強だ、戦争だと言う所もいると思うが、これまで冷戦時代に本土決戦仕様で近代化を行ってきた自衛隊の装備や配備を現在の周辺情勢に併せてシフト変更&アップデートしているだけの話である。

猛烈に近代化を推し進めている周辺某国が間違っても手を出せないように、色気を出したらどうなるか?というある程度の圧力を持つことは必要かと思う。

個人的には将来研究の部分で、レールガンやパワードスーツ開発、高高度地対空ミサイルの制御(スラスター制御)の開発など、ガンダム的な内容にもちょっと惹かれるw